校長 佐藤 弘幸
校庭の桜は美しい花から目に鮮やかな若葉に変わり、花壇では様々な花々が元気よく咲きほこり、生徒たちの登下校に彩りを添えています。本校では4月7日に253名の新入生を迎え、生徒数760名、教職員総勢79名、27学級で令和7年度のスタートを切りました。
保護者の皆様をはじめ、地域の皆様には日頃から本校の学校教育活動へのご理解とご支援をいただいていることに改めて感謝申し上げます。今年度も生徒ひとりひとりの課題を成長のチャンスとしてとらえ、教職員一同「チーム厚木中」として協働し、生徒がその課題にしっかり向き合えるよう支えてまいりたいと思います。
さて、昨今の社会情勢は想像を遥かに超える不安定さがあります。個性の尊重や多様性の重視が盛んに言われますが、その意味を個人の都合のみで解釈し、ただの「わがまま」を「個性だ」と言い放って、他人に不快感や不利益を与えても人を傷つけてでも自分のやりたいこと・自分の利益を優先する人が増えてきています。そこに生成AIの技術の進歩が利用され、真偽のわからない情報がさらに社会不安を煽ることや、トラブルを引き起こす状況となっています。
学校教育においては、この「個性」の解釈が独善的な自己主義に陥ることなく、社会の一員として生かしていくものであるという意欲を身につけさせることが、これからの時代に必要であると考えています。
このことから、数年後には生成AIの課題改善に向けて、必ず対面での豊かなコミュニケーション力が必要とされる時が来ることを見据えるとともに、社会の担い手の育成も含めて、「人との関わりの中で、様々な個性を集めて大きな力を手に入れる」指導を重ね、その経験と頑張りを自分のためだけに使うのではなく、社会を幸せな方向に導く子どもたちの育成を継続していきたいと考えています。
さらに、この活動を通して、「挑戦」をしたいという意欲を高めることや、自分の存在が認められることを感じる「共生」、新しい文化を「創造」することに焦点を当てて、活動をより質の高いものへと導きたいと思っています。
このような考えを基に、令和7年度のグランドデザインも作成しましたが、具体的には「命の大切さ」も含めた人権教育の推進、学校行事や部活動の充実を通してたレジリエンス(精神的回復)の育成、生徒の心理的アセスメント(客観的査定)の活用を通して、生徒の自己肯定感の向上につなげる取組をさらに推進していきます。
生徒は学校の伝統や文化を継承することについて良く理解をしていて、生徒会活動や学校行事を中心に努力をしていることから、今年度も厚中生としての誇りを持つとともに、活気があり笑顔があふれる「厚木中ブランド」とも言える学校風土を作ってくれるものと期待しています。
教職員は授業改善に不断の努力を行うとともに、生徒の総合的な学習の時間での探究活動を通して「正解」のない課題に挑む能力、失敗を恐れないチャレンジ力を育て、生徒の持つ可能性を大きく広げることができるよう研修を進めてまいります。
今年度の厚木中学校にも期待していただくとともに、持続可能な範囲で構いませんので、PTA活動、ボランティア活動等を通して、学校教育活動への支援をいただけると嬉しく思います。今年度もよろしくお願いいたします。
知・徳・体の調和のとれた、心豊かで、たくましく生きる生徒の育成
学校があることの意義は、生徒たちがやがて社会で活躍することの準備の場として、生まれ育った環境に関わらず、また、障がいの有無に関わらず、様々な人と関わりながら学び、その学びを通じて自分の存在が認められることや、挑戦をしたいという意欲、新しい文化を創造することにあります。また、自分の活動によって何かを変えたり、社会をよりよくしたりできることなどの実感を持つことができるよう育成することも重要と考えます。
生徒たちが、厚木中学校の生徒としての誇りを持ち、今後も縦割り活動を通して、活気があり笑顔があふれる学校風土の継続に取り組めるよう支えていきます。これらのことを踏まえ、今、厚木中の生徒たちに必要な、本校の教育目標の重点を次のように設定しました。
JASRAC承認番号E0301171097
西方に大山、丹沢の山々を眺め、東から北にかけては、相模川、中津川、小鮎川を臨む市の中心に位置する本校。
校章は厚中の文字を中に、高き山、悠久の流れを象徴化し表現している。
生徒数
1年生253名
2年生239名
3年生268名 合計760名
学級数
1年生7クラス
2年生7クラス
3年生7クラス
学習室6クラス 合計27クラス
昭和22年 5月 5日
厚木町立厚木中学校創立
厚木小学校講堂において開校式を挙行。校舎は厚木小学校に併設
昭和22年11月
新校舎第1期工事完了
昭和23年 9月 1日
昭栄製糸繭乾燥場を買収・改装、授業の開始
昭和28年 3月 6日
校歌制定、校歌発表会を厚木キネマ館にて開催
昭和29年10月16日
新校舎第3期工事落成
昭和30年 2月 1日
厚木市制施行に伴い厚木市立厚木中学校に校名を改称
昭和31年 9月
PTAの協力により、校庭の緑化を推進
昭和35年 1月16日
町内有志の寄附により校旗制定
昭和37年 4月
栄光橋竣工
昭和38年 1月30日
体育館兼講堂・技術科教室落成
昭和41年 4月
会田氏より校門(石造)の寄贈
昭和42年 5月
文部省より生徒指導研究推進校に指定、翌年発表会開催
昭和42年10月24日
庭園工事完了
昭和42年11月17日
「記念碑」工事完了
昭和43年12月16日
PTAの協力により、全教室にストーブ設置
昭和44年 5月19日
PTA役員より、吹奏楽器の寄贈
昭和47年11月
県より「健康優良学校」として表彰
昭和50年 6月
鉄筋4階建管理棟・一般教室等の改築工事着工
昭和51年 6月
鉄筋校舎落成
昭和52年 3月
グラウンド・バックネット・フェンス等の付帯設備完成
昭和54年 9月
県より「神奈川県最も良い歯の学校」として表彰
昭和55年 7月30日
プール並びに付帯設備工事完成
昭和58年 4月
県教委より「同和教育研究校」に指定(59・60年継続)
昭和60年 3月11日
卒業記念品として「菖蒲」(杉山勇画伯、油彩100号)の寄贈
昭和60年 5月
PTA花壇の完成
昭和60年11月
同和教育研究報告会開催
昭和61年 3月11日
卒業記念品として「日時計」の寄贈
昭和62年11月
県より「学校環境緑化コンクール最優秀校」として表彰
昭和63年 3月
体育館設備等改修
平成元年12月
音楽室改修
平成 2年 2月
体育館外壁改修
平成 2年 4月
相談指導学級開設
平成 2年 8月
LL教室完成
平成 2年10月
国旗等掲揚柱完成
平成 3年 3月
防球ネット改修、テニス・バレー兼用コート完成
平成 3年 4月
県・市より「学校運営のあり方等実践研究校」に指定
平成 4年 3月
体育館屋根全面改修
平成 4年12月
PC教室新設工事完了
平成 5年 3月
体育館器具庫増設、スプリンクラー設置工事完了
平成 7年 3月
北・西側フェンス設置・補修工事完了
平成 7年 9月
事務室設置工事完了
平成 8年 3月
プール改修工事完了(第一期)
平成 8年12月
体育館トイレ改修工事完了
平成 9年 3月
プールフェンス・更衣室等改修工事完了
平成 9年 4月
県・市指定「進路指導地区推進会議」の設定
平成 9年11月
創立50周年記念式典挙行
平成10年11月
進路指導研究発表会
平成11年 8月
テニス・バレー兼用コート改修
平成12年10月
関東甲信越地区技術家庭科研究大会神奈川大会第5分科会発表
平成13年10月
体育館新設工事着工
平成14年 9月
校舎耐震工事完了
平成15年 2月
新体育館完成
平成16年 9月
図書室空調整備工事完成
平成17年 3月
部活動倉庫完成
平成17年 9月
一般棟トイレ改修工事完了
平成18年 3月
正門改修工事完了
平成18年 9月
完全学校給食実施に向けて配膳室完成
平成19年 9月
第1音楽室 空調設備工事完成
平成20年 3月
テニスコート改修工事完了、エレベーター新設工事完成
平成20年11月
外壁工事
平成21年 3月
学習室増設
平成21年 9月
プレハブ棟完成
平成22年 8月
管理棟トイレ改修工事
平成22年10月
防球ネット増設
平成24年3月
普通教室扇風機設置 美術倉庫増設
平成24年5月
体育館回りランニングロード完成
平成26年3月
教室への冷暖房工事完了 学習室増設
平成26年10月
「全国花のまちづくりコンクール優秀賞」受賞
平成28年6月
図書館「翼明館」増設
平成28年7月
プレハブ棟改修工事
令和4年8月
グランド改修工事